エンジョイ!ゆうゆうライフ

“たすけあい 太陽”を取材した大学生のレポートです。
NPO法人 『たすけあい太陽』を取材して

taiyou04.jpg


私は以前から福祉に対して関心をもっており、将来は福祉に携わっていきたいと思っています。今回e街づくりスタッフのご好意により、活動の一環として行われている、福祉施設の取材に参加させていただきました。

 福祉施設『たすけあい太陽』は、「同じ地域に住む、困っている人達の手助けをしたい。」という思いで主婦の方達が集まったのが始まりだそうです。そして現在は、ご高齢者の家事介助を始め、どのような事情であっても、困っている家庭があればそこへ赴き手を貸し続けて10年以上にもなるそうです。代表の渡邉さんは、『たすけあい太陽』の仕事をされてきて思ったことなどを丁寧に話してくださいました。

 以前より私は、介護を必要とする方だけでなく、介護をする方をも精神的につらくなり、追い込まれてしまうことに対し、非常に問題があると考えています。介護をする方は、最初は、「頑張ろう。」という前向きな気持ちで取り組むことができるに違いありません。しかし、介護を続けていくうちに、思いもしなかった出来事、急な環境の変化などが起こり、だんだんと精神的に追い込まれていってしまうことはあると思います。そうして介護を必要とする方は、介護をしてくれている方の苦しみを敏感に感じ取り、だんだんつらくなってしまいます。そうしてさらに、介護をする方がつらくなってしまうのではないでしょうか。このような悪循環を解消するためにも、『たすけあい太陽』さんのような福祉施設を利用することは必要だと思います。そのような施設を利用することで、介護の大変さを共有することができ、介護を必要とする方、介護をしている方すべての人の心にゆとりが生まれるのではないかと思うからです。

 しかし今回、その福祉施設や制度にも問題があることを知りました。それは、福祉の世界は給与体系があまり良くなく、優秀な人材が育たないということです。福祉に携わり始めたものの、仕事の大変さの割に給与があまり良くないために、途中でやめてしまう人が少なくないそうです。しかしそのような厳しい環境下であっても、福祉に携わり続ける人達はいます。そのような人達はどのような思いで福祉の仕事に就いているのでしょうか。

 私は現在、ある障害者施設でアルバイトとしてお手伝いをさせてもらっています。そこの職員の方達と一緒に仕事をしながら、色々なお話を聞かせていただいています。そこでよく聞く言葉の一つに、「福祉は大変だよ。」があります。長い間福祉に携わり、障害者施設だけでなく、高齢者施設などで仕事をなさってきている方からもこのような声は聞かれます。しかし「大変」という思いだけではありません。同じ職場で働いている職員の方から、「自分にはこの仕事が合っている。」「利用者の方と関わるのは楽しいし、やりがいのある仕事だ。」このような前向きな声も聞くことができるのです。そんな声を聞いていくうちに感じることは、ありきたりなことかもしれませんが、福祉の仕事に携わり続けている方達には「この人達のために何かをしてあげたい。」という思いが共通しているのではないかということです。

 取材も終わりに近づいた時、「福祉を仕事としている人にとって、現在の待遇は非常に厳しい。私達ではもう間に合わないけれど、あなたのような若い人にしかできない、根元である制度を変えてほしい。現場はなんとかなります。」という言葉を頂きました。今まで、福祉に対して漠然とした関心があるだけで、一体何をすればいいのか手探り状態だった私ですが、この言葉によって自分の目指すべき道が少しわかったような気がしました。
「現場はなんとかなります。」
現場で働いている人だからこそ言える言葉であり、現場で働いている人の言葉だからこそ心強い。感動し、静かに鳥肌が立ったのを覚えています。
 
今回取材に参加させていただいたことは、私にとって本当に有意義なものとなりました。


e街づくりスタッフ
五味貴成

 たすけあい“太陽”のご紹介はこちら

"エンジョイ!ゆうゆうライフ"の過去の記事へ