北浦和コラム

人権講座 民話を道して(今)かんがえる

さいたま市に伝わる民話から、現在にも通じる知恵や温もりを
北浦和公民館で29名の仲間と学んできました。

1.日 時   12月4日(木)午前10:00~12:00 
2.会 場   北浦和公民館 講座室
3.講 師   声優 清水 マリ様


さいたま市で生まれ、さいたま市で育ち、現在もさいたま市にお住まいの清水 マリさん『鉄腕アトム』の声で知られた名声優です。
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清水 マリ先生

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受講者のみなさん

先ずは、『鉄腕アトム』の作者 手塚 治のはなしからはじまりました。

彼の考えは、未来の宇宙空間の中で、人工衛星が、とびかったり人間がロケットに乗って
宇宙に行ったり、地上には硝子貼りの高ビルが立ち並び、高速道路を車が走り回ったりす
る未来を、創造なさって書かれたマンガですが、遥か過去の現在の中にちりばめられてい
る現状はまさにそのとおりで、手塚先生の考えは素晴しいものがありました、とおっしゃっておりました。



つづいて宮沢 賢治 『新編宮沢賢治詩集』より

雨ニモマケズ
  雨ニモマケズ
  風ニモマケズ
  雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
  丈夫ナカラダヲモチ
  慾ハナク
  決シテ瞋ラズ
  イツモシズカニワラッテイル
  一日ニ玄米四合ト
  味噌ト少シノ野菜ヲタベ
  アラユルコトヲ
  ジブンヲカンジョウニ入レズニ
  ヨクミキキシワカリ
  ソシテワスレズ
  野原ノ松ノ林ノ陰ノ
  小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
  東ニ病気ノコドモアレバ
  行ッテ看病シテヤリ
  西にツカレタ母アレバ
  行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ
  南ニ死ニソウナ人アレバ
  行ッテコワガラナクテモイイトイイ
  北ニケンカヤソショウガアレバ
  ツマラナイカラヤメロトイイ
  ヒデリノトキハナミダヲナガシ
  サムサノナツハオロオロアルキ
  ミンナニデクノボートヨバレ
  ホメラレモセズ
  クニモサレズ
  ソウイウモノニ
  ワタシハナリタイ

この詩集をみんなで朗読し、人間は楽しく生きられればいいんだ、みんなが我を張らずに元気でいましょう・・そんな 賢治の気持ちを学びました。


川越に伝わる民話
  むか~し  むか~し
  おじいさんと、おばあさんが仲良く暮らしておりましたが、まづしい暮らしをしておりました。、
  おじいさんは、村に酒を買いに、おばあさんは、野山に、はっぱを取りにいきました。
  しかしどちらも、手に入りませんでした。おじいさんと、おばあさんは、なんと・なんと・・
  な(菜)(酒)さけない話ではないか と・・・いったとさ。


飯能に伝わる民話
  むか~し  むか~し
  お月様とお日様とかみなりさまが、旅をしましたとさ、三人は宿につき風呂に入りました 
  かみなり様がお月様に、お日様もかみなり様に雷じゃあ、夕立じゃあとはしゃぎ、入ったとさ。
  風呂から上がつった三人は、二段重を前に夕食です蓋を取ると、一段めの重箱には、なんと
  へそがいっぱい入っておりましたとさ。お月様とお日様が二段目の重箱を開けようとすると、
  かみなり様が、へそから下はのぞくな と いったとさ。


調さまと、大宮の氷川さまが、走った話
  12日町で知られた調さまは、大宮の氷川さまとたいそう仲良しでした。あるとき氷川さまが、調さ
まに遊びにきましたと・・・
  
  氷川さまが言うにはどちらが格が上かなあ~??? 調さまが、うちの方が山門が沢山有るの   で、うちではないか・・・『昔はあったそうです』氷川さまがうちには松が沢山あるからうちではない   か・・・

  二人は、じゃあ~ここから氷川さままで、走ろう先についものが、格が上じゃ・・・
  二人は走りましたが、松ノ木に突き当たり、目が痛くて走れません、(この松がいけないのだ)とい
  って松を抜いてしまったそうじゃ。

  それで氷川さまには、サクラや、ケヤキが多いのだとさ、このケヤキ 安産の木だそうです。

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調神社

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大宮氷川神社 サクラが沢山あります。



浦和 三角稲荷のお話

旧中仙道常盤町(現在高速道路)の走っている脇の階段を上がると平行して高速道路に出るがこ れを下に降りた所が三角稲荷である。

昔は道の端で地形が三角であったのでこの名が付いたそうだ、木がうっそうと茂り、数知れずキツネが出ては、行き交う旅人をだましたそうじゃ。
  
大きな木の後ろの大きな穴にキツネが入ったのを見た旅人は、落ち葉を炊いて煙を穴に送った。
庄屋さんが、花嫁さんを連れて来たので、庄屋さん花嫁さんがあぶないと言うと庄屋さんは、お前の方があぶないよ、と言われ気がつくと、馬のおしろをつついていたそうな・・・



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この階段を上がって、降りたところに三角稲荷があります。
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三角稲荷

浦和に住んで、20数年になりますが、三角稲荷の場所とお話初めて聞きました。楽しい講座でした。      北浦和e街 編集員 木下

木下さんと一緒に清水マリ先生による民話の朗読を聞きました。
先生のお話の声は美しく朗々として、民話を通してそのリズミカルな
音色に日本語の素晴らしさに深く触れることができました。
「むか~し」「むか~し」とはじめる色々な民話。
その雰囲気は何か懐かしく、ほのぼのとした気持ちにさせる
ものでした。さいたまもその時代には「きつね」や「ねずみ」や
「にわとり」や「ネコ」や「いたち」や又、「お月様」も「お日様」も
「雷様」も人間と一緒に悪さをしたり、仲良くしたり、まるで
隣人のようです。
会場には結構若いお母様達が見えていましたので、きっと次の世代のお子様にも
浦和のこういう民話が語りつがれていくことでしょう。
今後もっともっとこういう美しい言葉を大切にして、今の殺伐とした
世の中に何かを投げかけてほしいと思いました。    
                         北浦和e街 編集長 岡村



 






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